島田荘司『鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース』新潮文庫

ネタバレ注意。

1964年、京都は錦天満宮の下町を舞台に密室殺人の謎が描かれる、御手洗潔シリーズの長編。

密室に関してはすぐにネタが割れる種類のもので、どっちかと言うと京都下町の人情ドラマ、高度成長期の都市風俗小説としての部分に読みどころがあった。

御手洗シリーズの長編、として重厚長大を期待すると肩すかしだが、さすがに読ませるパワーはある。

評価はC+。