大澤真幸『増補 虚構の時代の果て』ちくま学芸文庫

ネタバレ特になし。

社会学者によるオウム、戦後日本史論。

遅ればせながら、大澤真幸がオウム論書いてるって知ってすぐ買って読んだのだけど…うーん、ホント素養がなくてごめんなさい、と思った。

見田宗介の解説に端的にあるところの、「理想の時代」「虚構の時代」(そして「不可能性の時代」)という主たる議論のフレームや、本文中でもサブカルチャーをめぐる理解は大丈夫だけど、その他大勢を占める、哲学・理論社会学的タームが全然頭に入ってこない。社会学士たるもの、こういうのを理解できなくてはと思いつつ、学生の頃から苦手だったよなあと…大澤先生ごめんなさい。

親本は1996年の新書だから、正に真っ最中のホットな議論ということになる。あの狂騒の中でこれだけの論考をものすんだから、知性ってのは凄いな。

記録のみ。

増補 虚構の時代の果て (ちくま学芸文庫)

増補 虚構の時代の果て (ちくま学芸文庫)