ネタバレ注意。
短編恋愛ミステリ連作。
短編として感心があったのは、「ドレスと留袖」におけるストーカの処理かな…メインプロットには気付いたのに、それならなぜ興信所だって思い至らなかったのかと悔しかった。
…しかしそれ以外の作品は、正直工夫が足りないと思った。そしてそれを補完しながら効いてくるのが連作通した仕掛けのはずなんだけど、歌野晶午で版元文春で、このクオリティの短編を集めてこの分量にして、人称も多彩で解説大矢博子でときたら、気づかずに驚けるわけがなかった。
評価はC+。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/12/05
- メディア: 文庫
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