ネタバレ注意。
四季折々に殺人を犯した四人の犯人が、その完全犯罪を暴かれる、倒叙ミステリ連作。
…という梗概そのまま、オーソドックスな作品集です。劈頭、「春は縊殺」のトリビアルな陥穽…低反発クッション…はなかなか面白くて、このテの作品にあるべき「シンプルな絶望」が感じられて最もよかった。
ただその後はそれを超えるインパクトがなかったし、連作通してのオチもどうでもよかったってのが正直なところ。
評価はC+。
- 作者: 深水黎一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/03/15
- メディア: 文庫
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