ネタバレ注意。
猟奇殺人事件の被告と、その取材をするライタを中心に展開する、サスペンス・ミステリ。
はっきりと叙述トリックによるサプライズを志向して書かれた「本格的」なミステリだけど、個人的にはあまりカタルシスを感じられず…というかぶっちゃけこのテの趣向に食傷気味。
文芸的な象徴性にもあまり惹かれるものがなかったなー。『地獄変』とか『冷血』とか、出てくるガジェットもベタに感じてしまったり。
評価はC。
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/04/12
- メディア: 文庫
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