ネタバレ注意。
短編集。息子を亡くした税理士や、リストラに遭って不眠に悩む中年男性など、市井の人々が巻き込まれる事件の「真相」を描く。
いや、さすがだわ。しっかりと練られたサプライジングなプロットに、迫真性のある心理描写が合致して、巻置く能わざる、という面白さ。質実剛健たるエンタメ・ミステリで、これぞ横山秀夫という感じ。
「18番ホール」もエモーションのジェットコースタ状態で突っ走ってるけど、やっぱ表題作がよかったかな。若干ミエミエのプロットだけど、描かれる「母性」の勁さは、それを救って印象深い。
評価はB。
- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
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