近藤史恵『狼の寓話 南方署強行犯係』徳間文庫

ネタバレ注意。

大阪・南方署、新人刑事の會川と、コンビを組む女刑事・黒岩が、夫殺しの容疑を受けて失踪した妻の行方を追う警察ミステリ。

あらすじからして厭な予感はしてたけど、ドメスティック・ヴァイオレンスが主題となれば、案の定悪癖が全開…なんでこの作家はフェミニズムの表現においてだけ、こんなに短絡的で直截的で、小説としてのクオリティを落としてしまうんだろうと単純に不思議。ミソジニストではまったくないつもりだけど俺…。

それを別としてミステリとしての結構についても、高い評価はつけられないな。

評価はC。