桜庭一樹『推定少女』角川文庫

ネタバレ一応注意。

ある事情から逃亡犯となる主人公の少女が、ダストシュートに全裸でいた、白皙の美少女(記憶喪失?)と出会って始まる、東京大冒険小説。

例によってファミ通文庫初版、ラノベらしい饒舌な一人称、狂騒的なテンションで物語は進むが、その中に繊細な抒情や、青春・友情というものの美しさ、儚さが確かに表現されていると感じられるのが作家の実力であり、凡百のゴミラノベとは違うところですね。

千晴が一番可愛くて愛せた。

評価はC+。

推定少女 (角川文庫)

推定少女 (角川文庫)