ネタバレ注意。
少年名探偵・狩野俊介シリーズの第一作。
病院経営の一族の館で起きる殺人事件を描く「館モノ」で、館…正確には離れの庵…にはかなり大掛かりなトリックが仕掛けられているけど、それがうまく演出されているかというとかなり物足りない。トリックのためのトリック、の域を出ていない。
オカルティズムなんかも中途半端な印象だし、名前にまつわる設定も単純すぎるし、本格としては稚く、ジュブナイル・ミステリとしては生臭い、なんだか居心地の悪い感じ。
評価はC。
- 作者: 太田忠司
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1996/10/01
- メディア: 文庫
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