ネタバレ注意。
狩野俊介シリーズ、今回もあまり変わり映えなく、お金持ちの家で起きる殺人事件です。
なんつーかさ、やっぱりジュブナイル風味やビルドゥングス・ロマン風味が、プロットのおざなりさに対するエクスキュースにしか見えないのが問題よ。この本では、犯人が共犯者を引き込む理由が全く理解できない。必然性も、自分の犯行と誤認させるところの手段も、無理があり過ぎる。
そんで解決編で、ヨードチンキがどうだなんて科学手品かまされましても…ねえ?
評価はC−。
- 作者: 太田忠司
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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