はやみねかおる『機巧館のかぞえ唄』講談社文庫

ネタバレ注意。

夢水清志郎シリーズ。

匣の中の失楽』オマージュから始まる通り、メタでアンチで夢幻的な異色作。

トリックは単純なものだけど、アンチミステリのジュブナイル翻案という新鮮さと、尽きない小ネタを愉しむべきでしょう。

その結果、針井さんを「黒後家蜘蛛の会」のオマージュだと思って勝手にミスディレクトされる俺みたいな半可通が現れるのです。アレはハリーじゃなくてヘンリーだった…。

評価はC+。