ネタバレ一応注意。
短編集。カテゴライズするならサイコ・スリラかな。言葉本来の意味で「サイコ」に比重がかかっているけど。
題材は様々だけど、どれも人物造形にリアリティ…と言うよりは妙な切迫感があってよかったです。繰り返される、「朽ちた家(あるいは庭)」というモチーフも含め、凄く肌に合う感じでした。
小説として一番レベルが高いのは表題作だろうけど、俺は「虫卵の配列」が好きだった。特にメインの女性キャラ二人の会話。クリアでクレバーで、オチを引き立てています。
評価はB。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/11/01
- メディア: 文庫
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