ネタバレ注意。
連合赤軍山岳ベース事件の生き残りである元女性兵士が、40年を経て再び事件に向き合うことになるドラマ。
桐野夏生が連合赤軍書いたのは知ってて、待望の文庫化ですぐ読んだけど、なるほどこうきたか、という面白さがあった。言われてみれば、この視点・解釈というのはオリジナリティがあるし、また桐野夏生「らしい」とも思う。
そしてラストの展開も、当然予測しておくべきことだったのに、まんまとやられました。邪推させる暇なく頁を繰らせまくった、作家の筆力と、テーマの必然性ゆえのものだと思います。
評価はB。
- 作者:夏生, 桐野
- 発売日: 2020/03/10
- メディア: 文庫