ネタバレ一応注意。
現代ファンタジィ。
ネタはアンドロギュヌスの少年の性転換。今なんか一部で流行りみたいなので、ちょっと早すぎた感じでしょうかw
全体的な印象としては「劣化版村上春樹」的。小説としての切れ味や湛えるイメージにやや物足りないところはあるけど、部分的に面白いところはありました。さんざんペニスの話してきた影山医師がソーセージとミートボールの弁当食ってるとことか、《「挿入口に、くわえさせたんです」何を言ってるんだ、僕は。》(277p)のとことか、小峰医師と嫁のキャラとか。
ただ、ヒロシにしろ亘にしろ、メインキャラの思考と行動がいまいち支離滅裂でのめりこめず。何がしたいんだかよく分からなかった。あと結構メインのイメージとして出てくる電話の交換機のエピソード、ちょっとしつこいね。
評価はC。
- 作者: 薄井ゆうじ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/08
- メディア: 文庫
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