ネタバレ特になし。
「ナスティ・ホラー」なるジャンルらしいです。清潔/不潔の共に病的な相克を、浄神v.s不浄神という神話的対立と、それによりもたらされる世界崩壊とメタモルフォーゼの中に、これでもかと下劣かつ猥雑な描写をブチ込んで展開。あらすじ書いてて意味が分からんw
こういうのを面白がれる感性があればよかったのでしょうが、生憎と俺がついていけたのは冒頭、「片づけられない女」の部屋の描写ぐらい。あとはほとんどお下劣スプラッタで、こんだけ汚い描写探して書くのも大変だよね、なんて思って。
作者が企図したであろう生理的嫌悪作用というよりも、その労苦がしのばれてしまう、そんなトゥーマッチな作品でした。
評価はC。
- 作者: 桐生祐狩
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: 文庫
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