THA BLUE HERB 『THAT'S THE WAY HOPE GOES』

1stDVD。
もういつ買ったか、どんだけ観たか思い出せないけど、何書こうか迷って放置してるうちに近々またDVDが出てしまうので、記録だけでも残しとく。
初の映像作品は、1997年の活動開始からのドキュメンタリ…インタビューとライヴ映像…から、時代はリリース・タイミングに追い付き、2004年、"TERMINATORZ TOUR"の模様へと至る。
俺が彼らのライヴを観たのは、今まで結局『LIFE STORY』のツアーとライジングサン'07の二回だけだけど、その凄まじい緊張感と高揚感は未だ摩耗することなく刻みつけられている。映像作品はそれに比べることはできないけど、その空気、感覚をうかがうことはできるだろう。アレンジひとつ取ってみても、音源とはまったく異なる、たとえば「AME NI MO MAKEZ」のハコにおける機能性。そういう音楽家としての空間創造能力を。
インタビューも非常に率直で興味深い。語られるのはある意味逆説、「リスナー」という、音楽を始めた当初はまったく意識していなかった存在の突如の拡大。戸惑いながらも、表現の本質を失わず、ただそれを吐き出し、ぶつけるものから、シンプルに伝えるものへと開いていった、その変化の過程が、全編を通して見える。後半、「ROAD OF THE UNDERGROUND」直前の語りかけと本編のアクトは、その白眉だ。

THAT’S THE WAY HOPE GOES [DVD]

THAT’S THE WAY HOPE GOES [DVD]