ネタバレ特になし。
語り口の熱気とか、対象に対するリスペクトの角度とか、評価できるところ、面白いところはもちろんあるけど、いかんせん、「軍団」とかプロレス・格闘技とか梶原一騎とか、彼らの思い入れの対象であったり、芸人としての属性を規定する要素が、自分の嗜好から離れすぎていた。
だからそうしたものから自由な、人物評伝・列伝に徹したものの方が好きだった。久々に思いだした鈴木その子しかり、あとはなんと言っても「江頭グラン・ブルー」が最高作だろう。
そうした長編を揃えた『2』の方が高評価。作中の言葉だったか忘れたが≪人は真実のためにフィクションを生きなければならない≫という至言は、その中にこそ表現されていると思います。
評価はC/B。
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