ネタバレ一応注意。
なんつーか、闇金まわりでろくでなしどもがバタバタする話、つーのはイメージ通りだったんだけど、登場人物の造形があまりにも極端すぎて、なんかコメディめいて感じられてしまう。
主人公の桐生はじめ、彼らの人生はどれもこれもあまりに悲惨か、そうでなければゴミみたいに愚劣でくだらない。コミカルな地獄絵巻。
基調はノワールなんだけど、文体にも意識的に笑いを混ぜてきてるし、ノワールと言うよりはブラックユーモア、もっと言えば戸梶圭太ライクな「激安小説」が近いだろう。もちろん貶してるわけではない。それに意識的でなければ、ラストはこういうもっていきかたをしないだろうと思うだけ。
評価はC+。
- 作者: 新堂冬樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 作者: 新堂冬樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (9件) を見る