ネタバレ注意。
クライム・ノベルの傑作と名高い作品だし、さらになにやらサプライズの存在を示唆されてもいたので、期待はかなり高かったのですが。
うーん、こんだけかよ、という感じ。仕掛けは二段構えになっていて、綺麗にまとまりもよいけれど、予測の範囲内のものでもあった。これじゃあちょっと驚けません…なんて、本格読みが犯罪小説、広義のミステリ相手にこんなこと言うのも野暮ですが。
まあ、クライム・ノベルとしてのクオリティはそれなりに高いんじゃないかな、やはり。しかし作品の瑕疵ではないけど、中盤30ページほどが乱丁…。売ろう。
評価はC+。
- 作者: 逢坂剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1990/07/20
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (45件) を見る