探偵小説研究会(編)『2007本格ミステリベスト10』原書房

好きな季節です。
今年はベスト30のうち6作既読。まあ去年よりは読んでたな、という印象。
道尾秀介の年」なんて云われてるけど、『向日葵の咲かない夏』、正直いまひとつだったんだよなあ。まあ『背の眼』のシリーズが文庫落ちしたらまた読んでみるか。あと講談社ノベルスを昔読んだ記憶がありますが、三津田信三が良さげですね。一位の作品に関しては、賛美の声を数多く聞いてなお、文庫待ちの姿勢にまったくブレがありませんw。*1
そんなワタクシですので、見所はむしろ1996-2005のオールベスト。この企画本の10周年企画なのかな。実はネット投票もしたりしています。んで結果、まあ云いたいことはいろいろあれども絶対におかしいのが、多作家ゆえにいくら票が割れたからって西澤保彦作品が一作も入ってないコト。アンケートで全部西澤作品に票入れてる市川憂人氏もさすがにアレだけど、云ってることは正しいと思いますね。
というワケで、以下にランキング形式で示すのは一ミステリ読みの、1996年(中一)から2005年(大四)にかけての、まさに青春の記録です。

①『すべてがFになる森博嗣(1996)
②『鉄鼠の檻京極夏彦(1996)
③『人格転移の殺人』西澤保彦(1996)
④『法月綸太郎の功績』法月綸太郎(2002)
⑤『ハサミ男殊能将之(1999)
⑥『鴉』麻耶雄嵩(1997)
⑦『はじまりの島』柳広司(2002)
⑧『メルカトルと美袋のための殺人』麻耶雄嵩(1997)
⑨『僧正の積木唄』山田正紀(2002)
⑩『ロシア幽霊軍艦事件』島田荘司(2001)
次点『火蛾』古泉迦十(2000)

…思えば遠くまで来たものですね(やや嘆息)。
テキストにあまり面白いものがなかったので、評価はC。

本格ミステリ・ベスト10〈2007〉

本格ミステリ・ベスト10〈2007〉

*1:現在『マジックミラー』読書中…って未読かよ!