杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』新潮文庫nex

ネタバレ注意。

父が遺した小説を探す主人公の前に現れる「世界で一番透きとおった物語」についてのお話。

渾身の一発ネタ。最初から叙述には違和感があって、なんかチープだなー、下手だなーと思っていたのだけど、それをこう持ってくるとは気付けませんでした。この努力は評価されて然るべきと思います。がんばりましたね…。

ラストの「　　　　　」はちょっとやり過ぎでだからなんだよと思いはしたけれど、まあそのぐらいの自己陶酔は許されるかな。

評価はＢ－。