ネタバレ注意。
夫婦合作のドメスティック・サスペンス。単身赴任の夫(MR)の行状を不安に思った妻(女医)が探偵に調査を依頼して…といういかにもな発端。
叙述トリックものを二つ続けて読んだけど、こっちのがよかったな。真相はショッキングだし、それまでの物語の位相の逆転も鮮やかになされ、あまつさえ若干ホロリとさせられもする。
今まで読んだこういう系統の折原作品では一番好みだったように思うが、読んでる最中の「厭な感じ」が薄く感じられた、その感覚に多くを負うようにも。それをもたらしたのは多分登場人物の思考言動行動のリアリティ、そういうところは奥方の手柄かもしれません。
評価はB−。
- 作者: 折原一,新津きよみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る