米津玄師 『STRAY SHEEP』

5thフル。

一応買って聴いたけど、やっぱ『Bremen』までがギリギリで、『BOOTLEG』以降はつまんねーミュージシャンになっちまったな、って思いが拭えない。

この作品聴いてても、自分の中に喚起されるものがまるでなかったわ。なんかジャズ・フレイヴァの歌謡曲が延々並んでる。「Lemon」が、その路線を極めた名曲であることには異論がないけども。

刺激のないアルバムの中、たまに「TEENAGE RIOT」とか言ってアップテンポにしてみても、「LOOSER」とかの縮小再生産だし、サビとか粗雑に過ぎて嘆息してしまった。恋愛曲は、象徴性・隠喩でやるとどうしたって今作フィーチャリングした天才に及ばないんだから、やっぱ女子一人称で攻めるべきだと思う。あと前作の「打上花火」でも思ったけど、なんでセルフカヴァーはこう残念な仕上がりになってしまうんだろう。提供曲集として別に出した方が絶対いいだろうと思うけど。

ということで、ライヴの成長を見届けたかったという思いは残りつつ、さよならです。

STRAY SHEEP (通常盤) (特典なし)

STRAY SHEEP (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト:米津玄師
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: CD