B.I.G. JOE『監獄ラッパー』新潮文庫

ネタバレ一応注意。

ドラッグの運び屋をやって収監されたオーストラリアのジェイル、六年間の収容体験記。

単純に面白かったんで、あっという間に読みました。ミスター・タンのキャラとか、マジにマンガみたいだわ…。

話に聞いてた電話レコーディングやジェイル・スタジオの話、もっと殺伐として、昏い情念に基づいた、やむにやまれぬ…みたいな暗澹とした話かと思ってたら、なんかすげーポジティヴで、楽しそうな風景で意外だった。まあそれは多分に体験者の主観の問題であるのだろうし、そこに現れているのがB.I.G. JOEというラッパーのヴァイタリティであり、ヴァイブスなのだろうと思う。まあくらったのが、オーストラリアでよかったよねホント。

BOSSとの獄中BEEFの話はなかったね。まあしょうがない。

評価はB。

監獄ラッパー (新潮文庫)

監獄ラッパー (新潮文庫)

  • 作者:B.I.G.JOE
  • 発売日: 2014/07/28
  • メディア: 文庫