米津玄師 『BOOTLEG』

4thフル。
詞曲、サウンド、ヴォーカル、相変わらず魅力的ではあるけど、なんつーか停滞の気配を感じる作品ではあった。
客観的には見事なブレイクスルーを果たしているのだけど、菅田将暉とのデュエットってそりゃセルアウトにもほどがあるだろう曲もつまんねーし、って我ながらめんどくさいことを思った。とは言いながら「打上花火」はDAOKOver.のが豪奢なので、セルフカバーを物足りなく感じてしまうのはダブルスタンダードだとも思うのだけど。
…いい曲もあるんだけどなー。天才ゆえの衒いのなさが、アルバム全体の統一感と没入感をスポイルしている印象があって。個人的に価値が見出せないフィーチャリング楽曲を置いておいても、イノセントな曲はイノセントすぎるし、難渋な曲はそれが過ぎる…思えば「サンタマリア」は奇跡的なバランスで成立していたなあと。
あと文化系女子一人称の楽曲がなくて、それが一番不満かも(←音楽への冒涜)。

BOOTLEG

BOOTLEG