ネタバレ特になし。
元警察官僚・まほろが、警察組織とその中での人間観察を綴った新書。
小説ではあれだけエクストリームな作家が、古巣の警察組織に対しては真面目で斜に構えたところなく、ノスタルジィとシンパシィ成分の多いこうした本を書くのは正直意外だった。もっと複雑な感情拗らせてるもんだと思ってたわ。
東大法出のザ・キャリアだけど、ノンキャリア叩き上げの刑事との人間関係とか、現場仕事にもいい思い出多いみたい。Twitterでのアレコレに比して、実生活では調整上手だったのか…。もっとヤバい実名実例バンバン出して、はちゃめちゃな問題作にしてほしかったなんてのは、ハナから望むべくもなかったのかも。
評価はC+。
- 作者:古野 まほろ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/03/16
- メディア: 新書