古野まほろ『おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~』メディアワークス文庫

ネタバレ注意。

吉祥寺のどこかに佇む紅茶店(カフェに非ず)に訪れる人々が抱えた問題を、店主の陰陽師式神たちが解決する、シリーズ短編集。

この節操のないゴッタ煮感は、まほろのことなので確信犯だと思うけど、陰陽師はいつものネタで「またですか…」って感じだし、あとがきによれば紅茶もガチで愛好家みたいだから、意外と天然だったらいやだなあと。

お話はトガったところのないヒューマンなドラマに、陰陽術と紅茶で味付けしたオーソドックスなつくり。まほろ節も抑えめで読みやすくはあるけど、コレといった感興はありませんでしたと。

評価はC。