ネタバレ特になし。
生誕から逮捕までを描く「伝記」。
元は2006年刊行の新書らしく、死刑執行に際して文庫に落ちたらしい。そうした経緯を安直に感じる先入観の故かもしれないけど、内容としてあまり濃いものとは感じられなかった。既知の情報が多いし、オリジナリティ出した「ヒヒイロカネ」探索行も、オウムを考えるにあたって本質的なものとは思われない。
ところどころ首を傾げてしまうような記述もあって、やはり森達也の仕事に触れた後ではいっちょかみに見えてしまう…この間読んだ新書ほど、チープなものでなかったのは事実だが。
評価はC。
- 作者: 高山文彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/10/27
- メディア: 文庫
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