ネタバレ注意。
娘を殺したサイコパスをつけ狙う夫婦と、「死神」千葉が関わる、シリーズ第二弾の長編。
ユーモアと軽み、オフビート感…エンタテインメント性は担保されつつ、しかし凄惨でさえある題材の、重い手応えもしっかりと伝わってくる、いつものながらさすがの仕事です。
伊坂らしいケレンや伏線術は抑えめで*1、ストーリィの展開はオーソドックスだけど、満足度は高かった。映像化するなら、チャリ爆走をちゃんと名場面として演出できる人にしてほしいなー。
評価はB。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/07/08
- メディア: 文庫
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*1:小木沼くんの存在くらいか。あと箕輪くんは絶対裏切ると思ってたわゴメン。だって箕輪なんて名前の編集者、ロクな奴じゃなさそうじゃん…。