ネタバレ特になし。
シリーズ第三長編。廃墟写真家の撮影助手のバイトで遭遇する殺人事件。
廃墟好きとしてはテンション上げてしかるべき設定だったけれど、山奥の廃屋(もと豪邸)で繰り広げられる殺人劇の、そのドタバタ感にリアリティがなさすぎて愉しめなかった。
本格ミステリを志向する作品を評価する尺度として、「リアリティ」なんて単語はいかにも落ち着きが悪いけれど、そういう言葉でしか表現できないレベルに絵空事じみてしまった…より端的に言えば下手な小説ってのはやはりあるものなので。
毎度割と大掛かりなプロットで心意気は感じるんだけどな…。
評価はC。
- 作者: 谷原秋桜子,ミギー
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/03/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (58件) を見る