ネタバレ注意。
今回の卑近な「館」は「図書館」…ということで、風ヶ丘図書館を舞台とした殺人事件を描く、裏染天馬シリーズの第三長編。
今回はダイイング・メッセージがメインプロットになっていて、その取り上げと処理の仕方は正に「和製クィーン」、巨匠の衣鉢を継がんとするその意気やよし、という感じだけど、個人的にはあまり印象に残るロジックではなかったかな…。
「意外な犯人」プロットとも絡めて、野心的な稚気を感じられはするけれど。どうにも煮え切らない感想になってしまうのは、個人的な嗜好とは若干乖離しつつも、しかしその価値を認めてはいるからで。
評価はC+。
- 作者: 青崎有吾
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/09/12
- メディア: 文庫
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