2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第8節 清水エスパルス 3-3 モンテディオ山形

2015.4.29@IAIスタジアム日本平

負けゲーム振り返ることは忘れん
ラスト10分でまた3点取られちまうぜ
THA BLUE HERB 「RUN 2 YOU」)

このリリックは忌々しきドイツW杯オーストラリア戦のことで、クラブレベルでもいつぞやのセレッソ戦など苦い記憶があるけれど、まさかわがチームが3点取る側として溜飲下げてくれるとは。
今シーズン初の生観戦にルンルン気分で…とはいかず、いきなりの裏天王山に緊張しながらの日本平2Fゴール裏でした。エスパルス相性悪いし、延長でやっと点取ったらすぐ追いつかれた天皇杯の記憶も未だ鮮明。
入りは悪くなくて、ロメロ、ディエゴと絡んで川西のボレーといきなりシュートチャンス作ってよしよしいい感じと思ったら、微妙な判定のファウルからまんまと失点。ペナ外の微妙なとこにポジション取りしてた枝村を松岡は視界に収めてたし、そこからニアに来るのもバレバレだったのにマークつききれず。2点目はスローインから八反田の飛び出しをまったくケアできてないアルセウ。當間も付けず、結果西河釣り出されて中で長沢にズドン。いずれも絡んだ清水の選手はいい仕事したけど*1、それ以上にウチの集中力の欠如が残念すぎる失点。3点目のウタカはオフサイドだったと思うけど、ボムの切り替えが緩慢で「ライン上げ損ねた」ような印象があったのも事実。いずれにせよ前半26分までに0-3というゲーム。言葉を失いました。
しかし後半、ゲームは見違えるような展開。策士石崎の檄*2と交代策の妙。HTで川西を諦め、松岡も早々に代えてロメロをボランチに、さらにミッチェル・デュークに劣勢だったボムヨンも諦めて林、中島、萬代と次々にFW投入、サイドからのクロスとロングボールのフリック主体にした攻撃に移行。守勢に引いてしまった清水のゲーム運びの拙さもあってほぼ主導権を握り、林のオンサイドのゴールを取り消されたりといろいろありつつ、85分から3点もぎ取る劇場型…いや魂のゲームに。
主役はFW陣もさることながら、A契約移行を果たした大卒ルーキーの左WB。前半ドリブル引っかけたりクロス上げきれなかったりしてた高木利弥は終盤になるにつれて躍動、1点目はシュートのこぼれをディエゴのプッシュ、3点目はロスタイム、利き足逆の右足クロスをファーで林のヘッド。殊勲の2アシスト以上に、後半になるにつれて切れ味を増し、対面の枝村を交代に追いやり、出てきた澤田*3を翻弄しまくった堂々たるプレイぶりが感動的な、今節のMVPでした。
林のゴールもヤバかったね。ブラインドと更に後ろから引っ張られて体勢崩しながら、そこしかないポイントに執念のヘッド。ニアに入る動きに乏しいプレイスタイルに散々文句言ってたけど、これからはファーに待ち受ける一辺倒でもいいよもう。
さて、結果としては直接の残留ライバル相手に勝ち点1にとどまり、前半の不甲斐ない戦いぶりに不安もあるのだけど、なにより「諦めの悪さ」と、ゲームプランを統一してからの「一体感」に、昨シーズン終盤の躍進から変わらない、山形のサッカーのプライドとアイデンティティを見られたので善しとします。それこそが我々が、このステージで戦う権利をもぎ取ることのできた理由であるわけで。
ホームのマリノス戦、アウェイの新潟戦とGW連戦はいずれも参戦します。昨季終盤からの観戦運ハンパないので、いずれにせよドラマティックな試合が期待できますな!
やってやろうぜ。
追記 書かんとこうかと思ってたけどやっぱ無理。点を直接左右したオフサイドの判定ミス二つとあまりに明白なCKの判定ミス*4。メイン側副審の方は一度東南アジアにでも行って研鑽を積まれてはいかがでしょうか。

*1:特に八反田はゲーム通して出色の出来。

*2:想像ですけど。

*3:しかしこの交代は意味不明だった。長沢を最終ラインに回すぐらいのスクランブルするなら、村松サイドに回して平岡入れるって策のがいいように他サポですら思うのだけど…。

*4:責任主体は主審かもね。