『ブルーバレンタイン』

DVD。
映画好きの後輩二人から熱烈な推薦をいただいたのですが…前も「恋愛の始まりと終わりを時系列を入れ替えて描くお話」だったけど、ツボなんかこういうの。
さて…映像は非の打ちどころなく美しいし、主演の二人は「始まり」と「終わり」において俄かに同一人物と信じ難い、瑞々しさと倦怠(と絶望)を余すところなく表現。ただひと組の夫婦がダメになってく話で何も特別なことはない*1けど、芸術性の高い映画として見事に結実しています。なんでもない風景の中に、時折息を呑むほど美しいカットがあったりして。ラストの花火からエンドロールに至るあたりも素敵だったわ。
しかしディーンは可哀相すぎるだろ。お爺ちゃんの部屋飾り立ててるシーンで掴まれて応援していたのに。あんなパトリック・ハーランみたいな医者になびいて馬鹿じゃねえの女。

ブルーバレンタイン [DVD]

ブルーバレンタイン [DVD]

*1:「恋愛あるある」みたいな評価には与しないわ俺。まず画の映画だと思う。