ネタバレ注意。
二村永爾シリーズの第二弾は長編作。
前作に引き続き、独特のハードボイルド・アーティスティックなスタイルが貫かれています。油断すると、というか普通に読んでても、何が起こってて、何を調べてて、何をどうしたいのか見失ってしまいそう…と言うか、ぶっちゃけ俺は見失ってた。
真相だけはなんとか頑張って把握したけど、こんだけ偏執的にやって辿り着いた割には凡庸なものだなあと。まあそこに主眼のない小説であることは明白でもありますが。
しかし『マンハッタン・オプ』とは対極にあるようなシリーズだなあ。
評価はC。
- 作者: 矢作俊彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/22
- メディア: 文庫
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