ネタバレ特になし。
農業ミステリ。
まさかと思いつつ、厭な予感も同時にしていたのだが、鯨なのにギャグや天丼のないまっとうな長編ミステリなのでした。
でもそうすると、この作家特有のチープさ加減がすべて悪い方向に出てしまい、まったく残念な仕上がりとなっている。黒幕の会話のどうしようもない卑小さとか、蘊蓄やサイエンス要素の空疎あるいは荒唐無稽、恋愛要素のおそろしい寒さ、すべて正直、読むに耐えない。
鯨はギャグ・ミステリに限る。
評価はC−。
- 作者: 鯨統一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 文庫
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