奥田哲也『霧枯れの街殺人事件』講談社

ネタバレ一応注意。
北海道の架空の街を舞台にしたミステリ。
メインの殺人事件や、それに対する四人の刑事の推理合戦といった、ミステリとしての結構よりも、どちらかと言うと「霧枯れの街」、久須里の存在感に重きが置かれているような印象がある。
その意味では街とそこに住まう人々、その雰囲気と生活のディテールにおいて、閉塞感やうらぶれ感はある程度出ていたと思う。どこかくすんだ感じがするよね、北国ってのは。
しかし事件の内容と真相、全然憶えてないな…。
評価はC。