馳星周『雪月夜』角川文庫

ネタバレ一応注意。
北海道は根室を舞台に、チンピラたちがドンパチやるお話。
ストーリィもキャラクタも、起伏や新鮮味に乏しい。バカが集まってバカやってるだけの、内容のない話に思われてしまった。千夏とかいう「回想の女」以前にメインのキャラクタ、裕司は単に粗暴なだけ、幸司は状況に抗いつつも流されるだけ、敬二もちょっと凄みあるかと思えばあっけなく再起不能(リタイア)。まったく興味の持てない人たちだった。
ノワール」…暗黒小説と呼ぶには、薄墨めいて淡い雪月夜の風景。
評価はC−。

雪月夜 (角川文庫)

雪月夜 (角川文庫)