ネタバレ特になし。
いつも通りの花村ピカレスクではありますが、今回はあまりノれなかった気がします。
中心人物は少年院出たての不良少年と、元警官のアウトサイダー「狛犬」、その下で売春やってる少女たち、あとお決まりのヤクザ(過激派あがり)。それぞれまあそれなりに立ったキャラではあるけど、これまでの花村作品のキャラクタの縮小再生産の印象が拭えなかった。皆、ちょっとずつ薄っぺらい。
唯一、狛犬の娘の設定は目新しかったけど、それも消化不良だった。
評価はC+。
- 作者: 花村萬月
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1997/06
- メディア: 文庫
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