toe 『For Long Tomorrow』

発売から間が空いてしまいました。
…インストって評するの難しいからね。
なので率直な感想をだけ書きます。新規導入された鍵盤や電子音、そして何よりヴォーカル・フィーチャによって、toe節としか言いようのない清廉なリリシズムを保ちつつも、音像としてはより多彩になっています。ただそれによってか、前作のように柏倉のドラミングが前面に出た展開はやや抑えめに。「やべーこの手数!」みたいな展開は、四曲目「エソテリック」までを待たなければ聴けません。それはやや残念なところではありました。
新機軸としては、ドラムレスでクリーン・ギターと電子音に包み込まれるような入りから、変態インプロビゼーションじみたドラミングを経て、リリシズム全開のアンサンブルへと持っていく「Two Moons」と、柔らかくも高潔な土岐麻子の歌声が映えた「グッドバイ」は問答無用で名曲でしょう。詞の意味内容はよく分かりませんがw 後者はカオティックなアウトロも圧巻です。そんな特に気に入った二曲。
ライヴがいつの間にか来週に迫ってきてしまって、焦ってこれを書いているわけですが。まともにレポできるかも不安ですがまあ、冴えて臨みたいと思っているところです。

For Long Tomorrow

For Long Tomorrow