ネタバレ一応注意。
時間モノSF。
一般に想像される「タイムスリップ」ではなく、「時間」という観念そのものを「世界」として描いている感じ。さすがチカラのあるSF描写だし、失踪した実在の物理学者*1を主人公に据えるという設定も萌えたおせば、ナチス勢力下のヨーロッパから現代日本の農村まで、舞台設定も多彩に読ませる。
ただ…結局ようわからんのだよね。まあわからないならわからないなりに読める小説、それだけのクオリティがある作品だとは思う。
評価はC+。
- 作者: 山田正紀,緒方剛志
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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*1:E.マヨラナ。