ネタバレ特になし。
ザ・私小説。直木賞作品だがなんで芥川じゃないんだ…?
尼崎の木賃アパートでの底辺生活、というメイン・ストーリーはモロに好みだし、文章にもさすがに独特の味わいがある。ただ、それがまっすぐ入ってくる感じではなく、「洒脱で興趣ある文章で「底辺」を描いた私小説」というカリカチュアとして、ワンクッション置かれてしまうような読みごこち。俺はむしろこういう感覚は好みだけどな。
映画化されてるらしいが、アヤちゃんは寺島しのぶってイメージじゃねえなあ。吉高由里子とかどうよ。…若いか。
…好っきゃねん。
評価はB。
- 作者: 車谷長吉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 文庫
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