ネタバレ特になし。
女子プロレス・ミステリ。
そういえばこの作家はプロレスファンやったね。残念ながら俺、人生で一回もプロレスに興味持ったことない。
…というやや小バカにした目線で読んでしまいましたが、小団体の内幕*1とか、主人公(視点人物に非ず)・火渡抄子の魅力とか*2、読ませる部分はある。
ただ、この人独特の淡白な描写・叙述は、キャラクタ・世界観に纏わせようとしているストイシズムとあいまって、ただ淡々とストーリーをなぞるだけのものにも感じられてしまう。実際はそうでもないのに、ストーリー展開に起伏が感じられない。ミロシリーズみたいにテーマ性で読ませるものでもないだけに*3。
難しいところだあね。
評価はC。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/05
- メディア: 文庫
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