見事に玉砕した春のツアー、ライヴDVD。
…とは言いながら、ライヴ映像に止まらず、PVやイメージ映像の挿入、演劇的なセットの使用など、単にライヴのパッケージ化に止まらない、彼ららしい雑食的な情報処理とその呈示が観られる作品。
…とは言いながら、僕が感心したのはなによりそのライヴ・ダイナミズムだった。音源では全然アガるようには聞こえない「遠恋」のアゲっぷり、「トレモロ」→「セプテンバーさん」のアンセム連打の見事な流れもそうだけど、そうした「動」と、「me me she」などのスローナンバーの対比が素晴らしかった。「バグッバイ」はちょっと圧巻だ。
そして、たとえば「セプテンバーさん」における野田のムチャブリへの対応、要所要所で起こる合唱の「大きさ」、コールアンドレスポンスの完璧さ、オーディエンスの絶対支持がこの巨大な才能に力を与えている様子もはっきりと分かる。「もしも」の合唱も聴きたかったけどな。
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2007/07/11
- メディア: DVD
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