2nd。
さあさ、『diorama』も聴き倒して、めちゃくちゃ楽しみにしてたセカンドフル、『diorama』のようなコンセプチュアルな構築性、世界観の統一はないながら、詞曲の饒舌さ…そのバラエティと多様なフック…、ツボにぐさりと刺さるヴォーカルの魅力で才気煥発、充実の好盤です。
アルバムの柱として中盤に屹立する「サンタマリア」の圧倒的絶対的な名曲ぶりはシングルの項で書いたからいいとして、他に特に書くべきは「アイネクライネ」かな。『diorama』で偏愛する「心像放映」にも端的なように、この人の書く女性一人称のラブソングがなんでかすごくツボ。何書いてもキモく卑小になりそうなのにあえて書くけど、「文化系ツンデレ」みたいな、愛着の持てる心象のヴィジョンがひらけるのよw この曲はMVのアニメーションの甘々ぶりも受け入れられてしまうぐらいに、説得力のある愛らしさがあって。
消えない悲しみも綻びもあなたといれば
それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか
目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや
あたしの名前を呼んでくれた
(「アイネクライネ」)
んでアレンジ蔦谷好位置だしね。どんだけツボ要素揃いだよ。
あとは一番シンプルにロックしてる「花に嵐」なんかが好きで、このアーティストの本領を若干聞き誤っているんじゃないかという思いもないではないけど、結局グッドメロディとヴォーカルの相乗が好きなんだろうと思うわ。バンプでもラッドでもそうだわ。
ライヴ行きたいけど客層若そうだしその中で「アイネクライネ」泣いてたら完全に浮きそう…。でも知らん。「サンタマリア」でも泣いてやる。
- アーティスト: 米津玄師
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・シグマ
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: CD
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