外山恒一『改訂版 全共闘以降』イースト・プレス

ネタバレ特になし。

「1968年」以降の政治/社会運動についての通史。

類書がないという意味で重要な本なんだと思う。特に後半になるにつれて、どれだけ通史に位置付ける意味があるのかという内容も増えてはいくが…でも「法政の貧乏くささを守る会」なんかは卓抜だと思ったから、結局好みかも。

しかし一番の印象は、例の都知事政見放送によって、泡沫奇人としてしか認識していなかった著者が、実はこれだけの大部をものせる文筆家で、あの政見放送も思想に基づいて完全に戦略的なものだったという事実…見誤ったが別に敗北感はないな。

記録のみ。