J.カーリイ/三角和代(訳)『百番目の男』文春文庫

ネタバレ注意。

連続首無し殺人事件に挑む、カーソン・ライダーシリーズ第一長編。

サイコ・サスペンスの王道を往きつつ、アクの強いキャラクタとイキのいい文体で読ませるスタイル。愉しいです。

なんか「衝撃の真相!!」みたいなアオリを目にしていて、それは主にこの首切りの理由にまつわる部分だと思うんだけど、なんかサイコ・サスペンスとしてのスピーディな展開にフンフンと没入してしまい、そのスピード感のまま衝撃を味わわずに読み逃してしまった気がする…良し悪しだなこれは。

評価はC+。