いしいしんじ『ある一日』新潮文庫

ネタバレ一応注意。

慎二と園子夫妻の、新たないのちを産み落とす一日を描く私小説

濃密で清新な文章表現はさすがです。ところどころでついていくのがシンドい部分もあるけれど…。

しかしこうして、「ある一日」を文学に成就できるって、なんて素晴らしいことなんだろうって思うね。まあどんな「ある一日」も、同様に素晴らしいことではあるのだろうけど。

評価はC+。