大江健三郎『大江健三郎全小説 11』講談社

ネタバレ注意。

「左派赤軍」を含め、社会運動的共同体の登場する三長編(うち一作は繋がりのある短編連作)。

ネタ拾いたい、ないし雰囲気味わいたい、程度の手出しをするもんじゃないな、と思いつつ、なんとか読みきりました。私小説的、バイオグラフィ的な興味もあいまって読めるけど、難解な文体と思弁的内容、ダンテだのディケンズだの、引用されるテキストへの不案内もあって、なかなかに取っつき難いです。

これが大文字の「文学」ってやつなんですな…。

記録のみ。