RADWIMPS 『FOREVER DAZE』

10thフル。

なんというかまあ…遠くの方で鳴ってる音楽だなあって感じがした。野田洋次郎の世界観にのめり込んで聴くことはもうないんだなって寂しげな客観性があった。

《君をはじめて 下の名前で呼んだ時/僕の心が この胸を蹴ったんだ》(「桃源郷」)とか言ってるアラフォーはかわいらしいと思うし、「夏のせい」なんてフルフルでほぼそれだし、Awichやiriといったfeat.はいい感じの人選で、実際「SHIWAKUCHA」はこのアルバムのベストでかっこよかったりしつつ、一方で「グランドエスケープ」は名曲だけど三浦透子のvo.で聴きたかった。

…と、見所の多い、質の高いアルバムだとは思うんだけど。特に「MAKAFUKA」とか、4枚目ぐらいまでで聴いてたら「凄い! 深い! 哲学!」とか言ってたかもな。何が、誰が、どこが変わったんだろうな。

でも、《宇宙にぽつんと咲いている 静かな理由がほしかった》(「鋼の羽根」)ってのはエモい。

それに続く言葉もエモい。