小柳ちひろ『女たちのシベリア抑留』文春文庫

ネタバレ特になし。

第二次大戦後、シベリアに抑留された女性たちに取材したテレビドキュメンタリの書籍化。

戦記読物としては新しい視点で、読み応えがある。いかにも日本らしい偏見に負けずに証言した女性たちと、それを引き出した著者の仕事ぶりにリスペクト。

ロシア人との交流の挿話に胸が温まる思いがしたり、山形に縁がある証言者が多く、山形の婆ちゃんたちも意外と大変な人生送ってんなと思ったり。元のテレビ版を観てみたいなー。

評価はB。